労働相談Q&A(3)●「明日から来なくていい」と突然の解雇●偽装・裁量労働制で業代未払いを撤回させる/岡山マスカットユニオンからの投稿を掲載します!

 岡山ユニオンからの投稿がありましたので、掲載します。

マスカットユニオンCM 即日解雇を団交で徹底弾劾
 2010年の5月末、あるIT会社のプログラマーAさん(20代)は、突然社長に呼び出され、「明日から来なくていい」と告げられました。Aさんからの相談を受けて、ユニオンはただちに翌朝会社を訪問し、団体交渉を申し入れました。社長に対して、理由もはっきりしないままの即日解雇を徹底弾劾したところ、社長はその場で「す
みません。解雇は撤回します」とあっさり頭を下げました。
 ひどいときは派遣先の病院のシステム保守のために24時間連続勤務を強要され、身も心もすり減らして過労死一歩手前で働き続けていたAさんは、退職する気持ちを固めていましたので、団体交渉では未払い賃金を請求することとしました。

 「残業代は出ない」に怒り爆発

 ところが、起業して数年の若い社長いわく、「ウチは裁量労働制だから、残業代は出ない。深夜・休日分だけだ。」冗談じゃない!あれだけむちゃくちゃな働かせ方をしておいて、たったこれだけの残業代だと言うのか!Aさんと家族の怒りは爆発しました。
 未払い賃金を請求する団体交渉に入る前に、労働基準監督署に申告することを決定し、社長に通告しました。翌朝、「労基署にはもう行ったのですか?」との憔悴しきった社長からの電話が入りました。交渉の結果、ほぼ請求通りの未払い賃金を取り返しました。
 裁量労働制、年俸制だから、残業代は出ないと思い込んでいる労働者は多いと思います。でも、そうではありません。このような制度は、そもそも8時間労働制の解体のために作られてきましたし、今現在も、もっと簡単に導入できる制度へと改悪するために、規制緩和と称して経済財政諮問会議などで議論も行われています。サービス残業を横行させるものとなるだけに、対象は19業務に限定(専門業務型)されており、導入に際しては、労使双方の合意と労基署長への届け出とが必要です。システムエンジニアとは名ばかりのIT労働者のほとんどは対象にしてはならない制度であるにもかかわらず、残業代をケチる経営者が体裁だけ整えて届け出ているため、導入要件を満たしていないケースがほとんどです。

 職場のみんなでチェックしよう
 ○○ 労働制だ、と言われて残業代が出ないと思っている皆さん、一度職場のみんなでチェックしてみましょう。就業規則、労使協定、その届け出など、突っ込みどころ満載です。要件を満たしていない制度導入は違法であり、時間外賃金は支払われなければなりません。また、深夜や休日の時間外割増賃金は当然支払われなければなりません。(岡山マスカットユニオン)