全国協ニュース 第93号

2015年11月21日 第93号

11月訪韓闘争から12月決戦へ! 民主労総の不屈のゼネストと連帯して闘うことのできる全国協へ!

合同・一般労働組合全国協議会事務局長 小泉義秀

g0093_01_01a 民主労総は11・14大闘争を打ち抜き、直ちに12・5ゼネスト方針を発表した。11・14当日の記者会見の現場に警官隊が突入し、一時逮捕説が流れたハンサンギュン委員長は実力で逮捕を粉砕し、新たなゼネストを訴えている。朴槿恵政権が労働法改悪を国会に上程するならば基幹産業の自動車産別が無期限ストライキに決起するというすさまじい方針である。ハンサンギュン委員長は「朴槿恵打倒! 労働法改悪絶対反対」を掲げて非妥協的に闘い抜いている。
民主労総も最初からゼネストを打つことができる労働組合というわけではなかった。ハンサンギュン委員長がゼネスト方針を提起しても、その方針が自動的に貫徹するわけではなかった。しかし指導部は全国を回り、オルグして4・24ゼネストを爆発させ、7・15ゼネストを貫徹し、11・14大闘争を闘い抜き、12・5ゼネストに向かって闘い抜いている。
我々は今はゼネストをできる力はない。しかし、さいたまユニオン大石運輸分会の社前抗議行動・デモや群馬合同労組中央タクシー分会の24時間ストライキ、抗議集会・デモで反撃して闘い抜き、ここに全国協を先頭とする仲間が結集し、闘い抜いている。何よりも東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会がストライキを闘い、新たな闘いを開始している。鈴コン本は玄界灘を渡り民主労総も読んでいる。小さな火花がやがて大きな火の海に拡大していく、少数派が多数派になり革命を成功させていく、転換点の時代が今だ!
今回の11・2ー11・16の理念交流会で明らかになったことは動労千葉の外注化阻止・シニア制度反対の闘いが、今日の民主労総の賃金ピーク制反対の闘いと全く同じ闘いだということだ。動労千葉の外注化阻止、シニア制度反対の闘いは新自由主義の外注化・非正規職撤廃の普遍的な世界史的闘いでることが鮮明になった。動労総連合建設と合同・一般労働組合全国協議会の強大な組織建設で民主労総と連帯してストライキを打てる労働組合を組織しよう!

職場生産点からの粘り 強い闘いが勝利を導く

11・2の理念交流会で民主労総ソウル地域本部のソンホジュン事務処長は「もう一度日本の労働者が立ち上がるために火花が点火されることが重要だ。そうした現場から蘇るような闘いが起きるならば必ず日本の労働運動は蘇る」と述べた。
職場生産点において資本と労働者の関係は非和解だ。したがって職場生産点の闘いは資本の攻撃に対する単なる抵抗ではなく、闘いによって非和解的な関係を暴いていく攻勢的闘いだ。しかし体制内はこの非和解関係を否定し、一時的に抵抗を試みることが労働組合運動であるとして絶えず落としどころを見つけて階級協調しようとする。しかし新自由主義の下では資本の側が非和解的な関係を強制してくる。階級的労働運動は職場闘争によって資本との非和解的関係を暴き、労働者の団結を組合的に組織していくのだ。団結の拡大が総括軸でなければならない。1000名―1万名建設に向かって進撃しよう!

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労働相談と職場の闘い(57)

いわき合同ユニオン 書記長 西納岳史

有機合成薬品工業(株)不当解雇撤回裁判意見陳述闘争 1日行動を打ち抜く!

g0093_02_01a 化学メーカー・有機合成薬品工業株式会社(YGK)による不当解雇撤回闘争は、昨年12月の会社による提訴攻撃に対し、1年間にわたって強力な反撃を展開して敵の劣勢を強制しています。10月29日には解雇撤回裁判の第3回公判が福島地裁いわき支部で行われました。解雇当該である青年労働者K君を先頭に1日行動として闘い抜き、法廷を圧倒する冒頭意見陳述をいわき合同ユニオンはじめ動労水戸や地域の支援者と共に打ち抜きました。
不当解雇を強制されたK君がいわき合同ユニオンに結集し、解雇撤回を貫いて工場抗議行動・東京本社抗議闘争を展開していることに追いつめられたYGKは、団体交渉を一方的に打ち切った末に昨年の12月、解雇の正当性について裁判所の「お墨付き」を得るための提訴攻撃をかけてきました。会社の真の狙いは、提訴の恫喝によってK君の解雇撤回の意思をくじくことにありました。しかし、K君が青年労働者の怒りの体現者として屹立し、裁判を断固として受けて立つという決断に踏み切った瞬間から、敵の攻撃は完全に破綻したと言えます。いわき合同ユニオンは組合内の真剣な討議を経て、裁判闘争を支えると同時にさらに地域に広く深く根ざした労働運動を展開していくための結集軸として「いわき合同ユニオン支援共闘会議」を結成、さらに法廷の枠を越えてユニオンの組織拡大のための攻勢的な闘いとして裁判闘争を打ち抜くため、解雇撤回署名と裁判支援街頭カンパの取り組みを開始しました。東京地裁か福島地裁いわき支部かという、裁判を開催する場所をめぐって会社側と組合側との激しい応酬の末に、公判開始は実に半年も遅れました。しかし、この期間も闘争拡大のために与えられた時間ととらえ、今春からの街頭宣伝を強力に展開した結果、公判開始時には既に大きなアドバンテージを得て裁判闘争を有利に進めています。そのことは、会社側が「裁判傍聴に組合員を動員することは遠慮して欲しい」という発言にも如実に表れています。
解雇撤回署名を通して解雇の不当性を道行く人々に丁寧に訴え、議論と共感を生み出しながら今や1000筆に届こうとする署名を積み上げてきたことは、同時にユニオンの団結をこれまでになく強化し、私を含めた青年組合員を労働運動の指導部として形成していく重要な契機ともなりました。「以前に署名したよ」と言うある年配の労働者が「K君は前よりも本当にたくましくなったねぇ」と言ってくれたことがありました。いわきの労働者は確実に解雇撤回闘争といわき合同ユニオンの存在と闘いに注目しています。そのことは、街宣での出会いの中から新たな組合結成の機運が高まっていることが証明しています。
K君の意見陳述の全文はいわき合同ユニオンのブログに掲載しています。ぜひご一読ください。裁判闘争を街頭・職場での組織化の闘いに転化して闘ういわき合同ユニオンの進撃はこれからも続きます!

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短信

広島連帯ユニオン山陽測器で解雇攻撃

全国のみなさん、広島連帯ユニオンです。日頃よりのご支援ありがとうございます。
当組合の広島中央支部組合員に対して、11月13日に即日解雇が言い渡されました。絶対に許せません。
当該は、昨年解雇攻撃をきっかけにユニオンに結集し、絶対に職場を辞めないと頑張り抜いて解雇を撤回させ、先日は労働委員会闘争に勝利して一時金減額分の支払い命令を勝ち取りました。しかし、会社は支払いを拒否して命令取り消しの行政訴訟を起こし、不当労働行為を完全に居直っています。
当該が社前闘争に決起し、絶対非和解で闘いに決起したことに追い詰められ、会社役員が「死ね」という暴言まで吐くに至っています。当該組合員がこれに屈することなくたたかっていることにさらに追い詰められ、会社はデタラメな解雇攻撃をかけてきました。
ユニオンの団結で絶対に解雇を撤回させたいと思います。

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労働日誌 (11月9日~11月21日)

〈GDP〉年0・8%減、2期連続マイナス…7~9月期

11月16日 毎日新聞

内閣府が16日発表した2015年7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の速報値は、物価変動の影響を除いた実質値で前期比0・2%減、この状況が1年続いた場合の年率換算で0・8%減となり、4~6月期(年率0・7%減)に続き2期連続のマイナス成長だった。中国経済の減速により企業が設備投資を先送りし、賃金の伸び悩みにより個人消費の回復ペースも弱く、景気回復は依然足踏み状態にあることを示した。
2期連続のマイナス成長となったことで、今後は年末に編成する15年度補正予算案に盛り込まれる経済対策の規模が焦点となる。甘利明経済再生担当相は記者会見で、景気下支えだけに焦点を当てた対策は検討していないとしつつ、「補正予算は『1億総活躍社会』の実現とTPP(環太平洋パートナーシップ協定)への対応が中心となり、結果的に景気を刺激することになる」と述べた。

企業の設備投資は前期比1・3%減と2期連続のマイナスで、弱さが際立った。工作機械やオフィスビルなどへの投資が減少した。GDPの6割を占める個人消費は2期ぶりのプラスに転じたが、0・5%増にとどまり、前期(0・6%減)からの反発力は弱かった。9月の大型連休で外食などは増えたが、食料品などの値上がりで消費者の節約志向が続いている。

在庫投資はGDPを0・5%分押し下げた。在庫減少要因を除くと、GDPは年率1・4%のプラス成長になる。前期にマイナスだった輸出は、数量ベースでは落ち込んだが、付加価値を加味するGDPベースでは2・6%増に転じた。GDP統計では、訪日外国人の消費は輸出にカウントされ、GDPの押し上げ効果も0・1%あった。輸入も、マイナスだった前期から1・7%増に転じたが、輸出の伸びの方が大きく、「外需」は成長率を0・1ポイント押し上げた。

ソウル中心部でデモ、政権退陣叫び深夜まで対峙

11月15日 中央日報日本語版

全国民主労働組合総連盟(民主労総)と全国教職員労働組合など53の労働・農民・市民団体は14日午後4時、光化門(クァンファムン)広場で労働改革・歴史教科書国定化反対などを主張し「民衆総決起大会」を開催した。警察推定6万4000人(主宰側10万人)の人波だった。2008年の狂牛病ろうそくデモ以降で光化門周辺で開かれたデモでは最大規模だ。警察はバスで壁を作りデモ隊による青瓦台(チョンワデ、大統領府)への行進を防いだ。
デモ隊は「朴槿恵(パク・クネ)退陣」などのスローガンを叫び警察と夜遅くまで対峙した。警察は放水や催涙液の噴射でデモ隊に対応した。この過程で警察とデモ隊の一部で負傷者が発生した。10人余りのデモ参加者が警察に連行されたりもした。警察は「集会参加者が鉄製のはしごと鉄パイプで警察のバスを集団で傷つけ警察を無差別暴行するなど違法暴力デモをした」とし、集会主催者と暴力行為者を厳しく処断すると明らかにした。

〈除染違法派遣〉 多重下請け 賃金中抜き横行

10月29日 河北新報

福島県楢葉町の除染作業をめぐる違法派遣事件で、青森県警むつ署などに摘発された青森県下北地方の建設業者が作業員に支払っていた賃金は、最も少ない人で1日7000円にとどまっていた。
2次下請け業者(東京)から3次下請けの泉友(大間町)には日当費用として1万7000円が支払われていた。多重下請け構造の中で、各業者が1000~9000円を中抜きし、末端の作業員には7000~1万円しか渡っていなかった。
除染作業では賃金に「特殊勤務手当」(除染手当、当時1万円)を上乗せして払うことを前提に国が発注している。除染手当は2次下請け業者から泉友に支払われておらず、むつ署や労基署は2次下請け業者の関与を含め、金の流れの解明を目指す。
関係者や建設業法に基づく提出書類によると、泉友は福島第1原発事故以前から、完工高の3~5割をこの2次下請け業者から請け負い、全国の原子力施設関連の工事などに携わってきたという。

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11・14チョンテイル精神継承2015労働者大会に参加

東海合同労組執行委員長 坂野康男

ハン・サンギュン委員長が戦闘宣言!

g0093_04_01a11月14日、韓国の民主労総が呼びかけた「パククネ退陣!ひっくり返そう 財閥の世の中!チョンテイル精神継承2015労働者大会」がソウル支庁前広場で開催され10万人が結集して闘われました。労働者大会の10万人の熱気が最高潮に達したのは、指名手配中の民主労総ハン・サンギュン委員長が登壇して戦闘宣言を読み上げた時でした。言葉は分かりませんでしたが、必死さと力強さを感じました。そこには3波のゼネストを闘ってパククネを打ち倒すゼネスト指導部の気迫がこもっていました。

機動隊の放水がすごかった!

動労千葉訪韓団約100名の一員として東海合同労組を代表して僕と青年組合員が、派遣カンパを募って11・14労働者大会に参加して来ました。組合員からの派遣カンパは、5万3620円集まりました。
青年組合員は2008年の初参加から7年ぶり、僕も2010年の初参加から5年ぶりでした。青年組合員の感想は「機動隊の放水を始めて見たが、すごかった!」と興奮して語っています。民主労総の行動隊が激突する現場は、動労千葉訪韓団のデモ隊から約500メートル位離れていて見えませんでしたが、放水車から出る催涙液が入った放水の様子は良く見えました。
帰りの仁川空港で見たテレビ番組が、11・14の闘争現場を繰り返し放映していました。雨合羽にマスクをした民主労総の行動隊は、光化門広場の農民集会に合流させまいと阻止線を張る
機動隊のバスに対して窓ガラスを割ってロープをかけ引っ張り倒す果敢な闘いを行っていました。それに対する機動隊の放水です。逮捕者や負傷者も出ていました。

コルト・コルテックとホームプラスの闘争現場を訪問

翌日の11月15日には、動労千葉・動労水戸・動労総連合は鉄道労組の静涼里機関車支部を訪問しましたが、合同・一般労組全国協議会の各ユニオンなど約80名はコルト・コルテックとホームプラスの闘争現場を訪問して交流を深めました。
コルト・コルテックは楽器を生産していた会社で9年前に工場閉鎖で解雇されそれ以来闘い抜いている民主労総傘下の争議団です。またホームプラスの座り込み闘争の現場は、MBKというホームプラスを買収したイギリス資本の事務所が22階にある銀行などが入っているビルの敷地です。民主労総はホームプラスを買収したMBKに交渉を求めていますが、MBK資本は交渉に応ずることなく、ホームプラスをより高い金で売却しようとし、労働者の整理解雇などを画策しているとのことでした。

「またソウルへ行こう」

団結!(タンギョル)・闘争!(ツジェン)

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【本の紹介】

鈴木コンクリート工業分会–7年間の闘いの軌跡

非正規が闘って勝った! 生コン運転手たちの闘いの記録

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編集: 東京西部ユニオン編 発行: 出版最前線 発売: 星雲社

団結すれば何でもできる!

購入は各ユニオンに連絡を。定価:1,200円+税