全国協ニュース 第102号

全国協ニュース 2016年4月16日 第102号

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民主労総と固く連帯してゼネストを打てる全国協へ

13日投開票された韓国総選挙(300議席)は、14日未明に開票作業が終了した。KBSテレビによると、保守与党セヌリ党は122議席にとどまり、革新系の最大野党「共に民主党」の123議席を下回って第1党から転落した。第3勢力「国民の党」が38議席を獲得し躍進した。野党勢力は過半数を制した。
日本よりも与党に圧倒的に有利な選挙制度の中で、朴槿恵が敗北したのは労働法制改悪、戦争絶対反対、朴槿恵打倒を掲げて闘い抜いた民主労総のゼネストが全人民の心をとらえたからだ。民主労総の同志たちは本物の労働者階級の党を作り出す闘いに踏み出している。日本においても民主労総のゼネストと固く連帯し、ゼネストを撃てる全国協に飛躍しよう!

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「同一価値労働同一賃金」論は差別賃金の集大成

「同一労働同一賃金の実現を大きな目標とするUAゼンセンなど連合内の民間労組中心の右派系労組(旧同盟系)と公務員労組などの左派系労組(旧総評系)の分断効果もある」(『選択』2016年4月号54頁)と書かれているように、安倍が唐突に「同一労働同一賃金」を言い出したのは、UAゼンセンを基軸に連合を産業報国会に変質させようとしているからだ。
CTSにかけられた就業規則の改悪攻撃と労働法制改悪、同一価値労働同一賃金論は総非正規化攻撃そのものである。UAゼンセンは同一労働同一賃金ではなく、『同一価値労働同一賃金』原則を鮮明にしている。安倍はUAゼンセンの「賃金論」を梃として全労働者の非正規化を行おうとしているのだ。マルクス主義者を自称する「左翼」の中にも『同一価値労働同一賃金』論を正しいものと思い込んでいる輩がいる。その意味で『同一価値労働同一賃金』論をUAゼンセンの「賃金論」と共に、的確に批判することが必要である。
連合系月刊誌『労働調査』(2016年3月号)は「同一価値労働同一賃金の実現に向けて」の特集を組んだ。この特集の眼目はUAゼンセンの常任中央執行委員の松井健の論文である。
労働契約法18条の無期転換規定に関連して「有期契約に対するプレミアム」を「手当てという形で切り出して支払うべき」との主張は許しがたい。「無期転換が定着していけば、繰り返し契約更新を予定している疑似有期契約と本来の期間限定の有期契約の区分けが進むのではないか。」(同28頁)というのである。多くの有期契約は契約期間を超えて反復更新されることが多い。これを松井は「疑似有期契約」と言い、無期転換ルールができたために、逆に例えば半年、1年という有期契約で厳格に雇いとめする雇用形態との区分が進むというのである。「有期契約に対するプレミアム」というのは雇用契約満了で必ず雇いとめになる労働者には何がしかの「手当」を出して速やかに首になるべきというのである。CTSの就業規則改悪攻撃はこの松井のいう具体である。松井はこの論文を通してそういうあり方を提唱しているのだ。
松井の言う『同一価値労働同一賃金』論は「違う労働」「違う職務」と労働の価値や質の違いをことさらに強調して、その下で雇用形態を細分化し、賃金体系も細分化する労働者を限りなく分断する、差別賃金と差別的雇用形態の集大成である。「同一価値ではない労働には同一でない賃金を支払う」これがUAゼンセンと安倍が推進している賃金論なのだ。全国協が歴史の前面に躍り出る時だ。

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黒板-1労働相談と職場の闘い(66)

広島連帯ユニオン 副委員長 矢田三恵

グループホーム「よってきんさい古江」転落死亡事故・竹川忠臣さんを無罪に!

控訴審即日結審を許さず、無罪に向けて闘います!

n0102_04_02a広島のグループホームで働いていた介護労働者・竹川忠臣さんを保護責任者遺棄致死罪で懲役3年とする1審広島地裁判決に対する控訴審第1回公判が4月12日に広島高裁で行なわれました。
「控訴審結審、4月28日に判決を言い渡す」~本当に腹が立ちます。
竹川さんに一言も話させず、証人も採用せずに、この事件の真実がわかるのか!
経営者の(有)美泉 福川代表を証人に引き出さずに、この事件の原因がわかるのか!
検事と裁判官、何のために、法律の勉強をしたのか!何やってるんだ!と言いたいです。
報告集会で、弁護士が、一審がまずあっての控訴審というのは限界があると言われていましたが、それでは、一審の弁護士によって、罪に問われる人、罪に問われない人が出てくるということではないですか!労働者をなめるな!こんな控訴審に意味はありません!
裁判長は、誰のためにこんな訴訟指揮をしているのか。裁判は被告人の利益のためにという思想の欠片もない!
(有)美泉の転落事故裁判は、竹川さんと、同じように全国で働いている、介護労働者や、その介護を受けている人たち、その家族のためでは全くないということです。
この裁判長が守ろうとしているのは、会社であり、介護保険制度であり、「介護離職ゼロ、一億総活躍社会」政策をすすめる安倍政権です。そのために介護労働者をもっとはげしくこき使うための訴訟指揮です。
介護保険制度は、もう終わっています。今、社会の中で、青年が休みなく働かされて、家族を営み、子どもを産み育てることができなくなっています。家族の介護をする余裕も無く働かされています。介護保険制度は、その現れではありませんか。
その一方で、原発や武器の売り込みのためには、全世界へ金をばらまき、何億、何十億という税金を使い、介護・年金は切り捨てる、そんな社会の破たんが介護保険制度の破たんです。もう破たんしているものを必死に守ろうとしている政府や介護・福祉でもうける資本家たち。彼らのために、転落死亡事故の責任を一人の青年介護労働者に押し付けて、そこを突破口にして、全労働者の総非正規職化へ道を開こうというのです。絶対に許せません。
竹川さん無実の訴えを取り上げず、闇に葬って、介護の現場が少しでも良くなるのでしょうか、転落事故や色々な事故が防げるのでしょうか。逆に事故は増え、安全が崩壊します。
『一人夜勤』は、今や全国のどこの職場にもあります。夜勤の介護労働者が全部、「保護責任者」として業務のすべての責任を取れということです。こんな過酷な介護の職場で働きたいという労働者はいなくなります。そして全国の介護労働者がそんなことは許しません!
竹川さんの無罪を求める署名も賛同金も全国から集まっています。全国から怒りのメッセージが届いています。介護労働者を先頭にすべての働く仲間の職場で無罪署名を集めよう!
弁護士が、裁判の結果だけが全てではないと言われていましたが、控訴棄却を絶対許さず、怒りの声をもっともっと大きくしていきたいと思います。
竹川さんと話し合い、一緒に進んでいきましょう。すべての労働者は広島連帯ユニオンに加入して、(有)美泉の実態を明らかにして、(有)美泉で働く仲間と一緒に進んでいきましょう。全国の仲間が共に進んでいきます!4月28日(木)に判決公判が開かれます。総力で署名を集め、広島高裁にたたきつけよう!
その力で竹川さんの無罪をかちとろう!

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労働日誌 (4月2日~4月15日)

年金、5兆円損失の見通し運用法人、株積極投資が裏目に

4月3日 中日新聞

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国民が拠出する国民年金や厚生年金の積立金を運用する独立行政法人「GPIF」が2015年度、約5兆1千億円の損失を出す見通しとなったことが、専門家の試算で明らかになった。GPIFは安倍政権の方針に基づき14年秋以降、運用資産のうち国債の比率を下げる一方、株式投資の比率を倍増させたが、中国経済の減速などに伴う世界的な株安もあり、裏目に出ている。変動の大きい株式を主軸に年金を運用する政策の是非が問われそうだ。
損失はリーマン・ショック直後の08年度以来の大規模水準になる見込み。GPIFは運用成績を例年7月前半に公表するが、今年は7月29日に発表する。
試算はGPIFの運用に詳しい野村証券の西川昌宏チーフ財政アナリストが実施。損失内訳は、外国株式が3兆6千億円と最大で、国内株は3兆5千億円、外国債券も5千億円の損失だった。一方で国債など国内債券は2兆6千億円の利益を計上した。
約140兆円に上る年金積立金を運用するGPIFは、積立金の利回りを改善するとの名目で14年10月、運用基準を変更。国内債券の比率を60%から35%に下げ、株式投資(外国株を含む)を24%から50%に引き上げた。外国債券も15%に上げた。
だが、15年度は株式が世界的に下げ、円相場上昇で外国債券価格も下落。一方、日銀のマイナス金利導入で資金運用に困った銀行などが国債購入に殺到、GPIFが減らした国内債券は逆に価格が上がった。
日本総研の西沢和彦上席主任研究員は「日本の年金はスウェーデンなどと違い、損失が出たときすぐに穴埋めをしない。将来世代への影響を防ぐ仕組みをつくらないまま、損益の振れ幅の大きい株式の比率を高めたのは拙速だ」と批判している。

◆国民へリスク説明を

【解説】

公的年金を運用する独立行政法人GPIFが2015年度に大幅な運用損失を出す見通しとなり、リスクのある資産で運用することの危険性が浮き彫りになった。国民の老後を保障する年金は最も安全を重視すべきだが、国民への運用リスクの説明は不十分なままだ。
政府は「短期の実績に一喜一憂すべきではない」と繰り返す。だが、少子高齢化で積立金は取り崩し局面に入っており、保険料収入で不足する年金給付を補っている。積立金が損失発生で目減りしても、今の受給者への給付にすぐ影響するわけではないが、市場好転で損失が埋め合わせられなければ、将来世代の支給条件が悪化する。損失をすぐ処理する仕組みを設けていない以上、「将来世代にツケが回る可能性がある」という当然の真実も併せて丁寧に説明せねば公平ではない。
積立金の運用は従来国債が中心だったが、基準変更で今では全体の65%が株式、外債で運用されている。
政府は、運用基準を変えさせた狙いは、年金財政が厳しくなる中、利回りを向上させることだとしていた。だが、安倍政権の成長戦略にも位置付けられており、年金基金に株を買わせることで「株価の押し上げに利用している」との批判は当初から根強かった。
運用方針の変更を提言した有識者会議で参照された海外事例も、個別の公務員年金が多い。日本は老後の生活の最低保障の役割を担う年金の「基礎部分」まで株式比率を高めているのに対し、米国は基礎部分を債券で手堅く運用している。
GPIFは15年度の運用成績を7月29日に公表するとしている。例年より半月遅く、野党からは「損失が7月の参院選挙に影響するのを恐れて発表を遅らせるのではないか」との批判も強まる。年金の「オーナー」である国民への情報公開を徹底し、意見を広く聞き運用方針を再検討することが必要だろう。

トラック運転手の過労死を認定大阪地裁 「疲労の蓄積が原因」

4月15日 産経新聞

トラック運転手だった男性=当時(38)=が平成25年、突然死したのは過労が原因だとして、遺族が運送会社の「那須商会」(大阪府池田市)に計約8600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、大阪地裁であった。増森珠美裁判長は「疲労の蓄積などが原因で心疾患を発症し、死亡したと認められる」と過労死を認定し、会社側に約6千万円の支払いを命じた。

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danketu-logo団結

鈴コン分会・共闘会議、第2次闘争突入へ 4・10決起集会かちとる

4月10日、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会は、集会前に臨時分会大会で闘争態勢を確立、鈴コン第2次闘争決起集会をかちとった。会場は地元・舟渡ホール。合同・一般全国協を始め、東京・関東の仲間80人が駆けつけた。

この数日前の4月4日、佐藤重夫組合員の「60歳定年・解雇」をうち破り、雇用継続をもぎ取った。《60歳解雇、賃下げをのむなら再雇用》という組合つぶしを狙った解雇策動を粉砕し、賃下げは争うことを認めさせての雇用継続である。
鈴コン職場では、1年半前に分会3役の解雇撤回・職場復帰の大勝利を実現した。追い詰められた資本は、3人が職場復帰する直前に就業規則を改悪し、定年のない3カ月契約の有期雇用労働者に対して、「5年無期転換」とセットで「60歳定年・選別再雇用・65歳雇い止め」を導入。これは鈴コン闘争の原点・故田口守組合員解雇撤回闘争を破壊する不当労働行為である。
昨年8・26、東京都労働委員会で、故田口組合員への60歳雇い止め解雇は不利益扱い・支配介入の不当労働行為であるとする勝利命令をかちとった。佐藤組合員への新就業規則適用など不当労働行為の上塗りだと、この間闘ってきた勝利である。
JR採用差別事件の昨年6・30最高裁決定と今春闘でのCTS就業規則改悪阻止の国鉄闘争とぴったり重なる。個別鈴木資本を超えた攻撃だ。職場全体の怒りと結ぶという点もしかりだ。鈴コンでは就業規則改悪の果てに65歳解雇後、偽装「個人請負」まで始めたことへの怒りが充満し、会社の御用団体SJKを実質崩したことが緒戦の勝利となったのだ。

n0102_04_04a吉本伸幸分会書記長は集会基調で「緒戦の勝利を出発点に故田口組合員解雇撤回を貫徹し、職場支配権奪還・全国協組織拡大をやりきる。2千万非正規労働者の『3年・5年』使い捨て、全労働者への『労働の破壊』に対して国鉄闘争と一体で大反撃し、7月選挙に決起しよう」と第2次闘争突入へ熱烈な戦闘宣言を発した。
共闘会議呼びかけ人代表の花輪不二男さんは「第1ステージ勝利に続き、命ある限りともに闘う」と主催者あいさつ。連帯のあいさつで動労千葉の長田敏之執行委員は「CTS闘争の今回の勝利は闘い続けてつかんだ。鈴コン闘争から学んだ」、動労水戸の辻川慎一副委員長は「鈴コン分会、全国協が資本と真っ向対決して職場拠点をつくる闘いは、動労総連合・東京建設と完全にひとつ」と語った。二川君は「弾圧粉砕への支援連帯に感謝します。鈴コン闘争は絶対に勝てる。ゼネストが希望です」と訴えた。共闘会議呼びかけ人からは、ス労自主の山川さん、精研労組の諸永さんが続いた。
鈴コン分会組合員は一人ひとりが暖かく、誇り高く決意を明らかにした。「解雇や賃下げ以上に、仲間を裏切らせる会社が許せない」「御用団体SJKはほとんど終わりだ。会社も傾いている。その時は俺たちが代わりに職場を握ればよい」と明るい。
ともに闘う仲間からの発言は、今やどんどん鈴コンのような闘いの拡大を示した。小竹運輸グループ労組、群馬合同労組、さいたまユニオン・大石運輸分会、東京東部ユニオン・吉崎製作所分会、郵政非正規ユニオンの青年、精研労組、西部ユニオンの北島邦彦副委員長、全国労組交流センターの飯田英貴事務局長。「労働の奪還」の闘いを体現し、少数でも資本を圧倒する職場の闘いは、かつてなく新たな決起をつくっている。
最後に臨時大会で選出された鈴木善弘新分会長は「3代目分会長です。悪い『鈴木』をやっつけます。今度はデモもやろう」と宣言、元気よく団結ガンバローで締めくくった。