民主労総ゼネスト情報(2017年5月25日)

事務局

民主労総ゼネスト情報(2017年5月25日)

○「正規職・非正規職の労働者は団結して反撃しよう」

 5月19日、ウルサン(蔚山)で造船下請け労働者の大量解雇阻止・ブラックリスト撤回を掲げて金属労働者決意大会が開催された。現代重工業は、労働組合に加盟した非正規職労働者のブラックリストを作成し、雇い止めを乱発してきた。韓国経済が崩壊する中、昨年と今年あわせて3万人もの労働者の首を切ろうとしている。
 これに抗議し、金属労組ウルサン支部の現代重工業社内下請け支会は橋の上で39日にわたるろう城闘争を続けてきた。ろう城中の組合員たちは電話を通じて「元請け・下請けの労働者は団結して反撃しよう。これだけが、労働者が苦しむことなく、人間らしく生きていくことができる道だ」と力強く訴えかけた。
 大会終了後、下請け労働者を解雇した現代尾浦(ミポ)造船に抗議するデモは造船所の正門へ向かって進んだ。(写真:金属労組の青い旗をなびかせ、高空ろう城中の2人と交歓するデモ隊)

 

○サムスン重工業での大事故を受け記者会見「危険な外注化は禁止しろ」

 5月1日、韓国・コジェ(巨済)のサムスン重工業で、タワークレーンどうしが衝突する大事故が発生。26歳の青年労働者をはじめ6人が死亡し、25人が重軽傷を負う大惨事となった。死傷者31人は、全員が下請け労働者だった。
 民主労総は5月22日、市民社会団体とともにソウル・光化門広場で記者会見を開催した。
 警察と労働部は「原因は単なるクレーンの運転ミス」とし、労災を否定して幕引きを図ろうとしている。これに対し事故対策委員会の事務局長は「死亡事故の責任は明らかにサムスン重工業にある」と明らかにし、工事期間に追われて労働者に無理な作業を強制させたことや、安全対策がきちんとされていなかったことが事故の原因だと弾劾した。韓国において、職場で命を落とす労働者は年間2400人以上にのぼる。日本と同様に、その多くが非正規職の青年労働者たちだ。

○公共運輸労組、外注化に反対し「生命の安全週間」を宣言

 公共運輸労組は22日、政府のソウル庁舎前で記者会見を開き、「死の労働を拒否することができる社会、労働者・市民が安全な社会をつくるための生命の安全週間」を宣言。「危険な外注化をやめ、青年の非正規職労働を変え、生活の保障が利益より優先される社会をつくろう」と声を上げた。
 19歳の下請け青年労働者がソウル地下鉄2号線のクイ(九宜)駅のドア事故で命を奪われてから1年。労働現場の状況はまったく変わっていない。今月21日には、仁川(インチョン)空港の非正規職労働者が感電する事故が発生した。問題の根幹には外注化と人員不足がある。
 記者会見では郵政労働者もマイクをとり、今年すでに5人もの配達労働者が労災や過労で命を落としたことを怒りにみちて報告した。「郵政事業の業務量は増えているのに、人員は削減されて長時間労働になっている。今すぐ労働者を増員し、労働時間を短縮しなければならない」――状況も怒りも、完全に日本と同じだ。社会を破壊し、命を奪う外注化に絶対反対で闘おう!

○甲乙(カプル)オートテック闘争勝利へ、民主労総が決意大会

 5月24日、ソウルの龍山区にある甲乙オートテックの本社前で「職場閉鎖粉砕!キムチョンジュン烈士精神継承!民主労総決意大会」が開催された。(下写真:「殺人企業甲乙資本」のプラカードを手にシュプレヒコールを上げる組合員たち)


 甲乙資本が労組破壊のために強行した職場閉鎖から303日。この過程で組合員キムチョンジュン氏が抗議の死をとげた。しかしながら組合員たちは、借金をしたり子どもを休学させたりしながらも団結を守りぬき、絶対に勝利する覚悟を決めて闘いぬいている。
 甲乙オートテック支会の代表は「憲法に明示された労働者の権利は文字にすぎない。この権利を保障する唯一の方法は、私たち労働者が自らを組織して闘うことだ」と確信をもって訴えた。
 これに先立つ5月19日、現代自動車が違法派遣と下請け企業であるユソン企業の労組破壊に介入した容疑で起訴された。金属労組ユソン企業支会の不屈の闘いで実現した勝利だ。
 チェジョンジン民主労総委員長代行は「労働組合活動をしたために労働者が弾圧されて死ななければならないこの現実を黙って見ていることなどできるか。闘って労働者の生活を変えよう」と声を大にして訴えた。