書評「国・地方自治体の非正規職員」

書評「国・地方自治体の非正規職員」(旬報社)

2012/12/24 小泉義秀

『非正規公務員』(上林陽治著 日本評論社 2012年9月5日初版)が地方公務員を対象にし、非正規公務員の雇い止めをめぐる裁判の判例、法的諸問題を 軸に書かれていたのに対し、本書は国家公務員と地方公務員の両方を取り上げ、戦後日本における公務員の定員政策と臨時・非常勤職員問題の歴史的変遷、地方 自治体における臨時・非常勤職員の種類・数と職務内容、賃金労働条件などについて、学者の立場からその全体像に迫ろうとする著作である。

東京都は今、この4回更新制を学校事務職員等の非正規に拡大しようとしている。新自由主義の下で公務員を非正規化する攻撃が開始されているということであ り、この理不尽きわまる攻撃に抗して端緒的闘いが始まっているということである。その意味で国と地方自治体の公務員の非正規化の歴史的変遷を学び闘いに転 化するために本書を学ぶ価値はある。

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発行年月:2012年12月
発売元:旬報社
ISBN:9784845112920

本体価格:2000円  販売価格:2100円 (税込)