全国協ニュース第154号(2018年10月29日)

全国協ニュース第154号(2018年10月29日)

11・4集会の爆発のためにすべての力を集中しよう !

合同・一般労働組合全国協議会代表 吉本伸幸

  安倍政権は、第四次安倍内閣で、日本会議のメンバーを15人も入閣させ改憲シフトを引いた上で、改憲発議に全面的に突進を開始した。10月19日、自民の衆院憲法審査会の新幹事による初会合を開いた。改憲発議に向けて、公明、国民民主の籠絡に踏み込んでいる。
この安倍を打倒し、改憲を阻止する力は、階級的労働運動であり、3労組(関西地区生コン支部、港合同、動労千葉)が呼びかける11・4全国労働者総決起集会、「改憲・戦争阻止! 1万人大行進」の爆発にある。
3労組の一角、関西地区生コン支部の全く正当な組合活動を威力業務妨害、強要未遂、恐喝未遂として弾圧する安倍政権を絶対に許してはならない。関西地区生コン支部弾圧は極右ファシストとの闘いでもあるが、何よりも安倍政権の労働運動弾圧・労働組合解体を通した改憲攻撃である。今回の関西地区生コン支部にかけられた弾圧は共謀罪(目的遂行罪)という治安維持法型弾圧だ。安倍政権の改憲は、この社会から労働組合を無くそうという攻撃だ。
 関西地区生コン支部は昨年12月のストライキ闘争への報復で、武健一委員長を始め26名が不当逮捕されている中での10月14日第54回定期大会の開催となった。定期大会は学動館にて朝9時から開催され、代議員、組合員、来賓等で約250名が参加をされた。
 鈴コン分会は、故田口組合員解雇撤回闘争、三役3人の解雇撤回闘争に、関西生コン支部の故高英男副委員長、武谷新吾書記次長や執行部の皆さん、組合員の皆さんから多くのご支援と連帯を頂いてきた。関西地区生コン支部から頂いた「ご恩とご支援」は「闘う運動」でお返しをする。鈴コン分会は小さな組合ですが、義理と人情はどこにも負けないと考えている。不当逮捕と弾圧には、居ても立ってもいられず今回の第54回定期大会に参加をさせていただいた。
 定期大会は、午前、午後の二部体制で行われた。開会の挨拶を武洋一書記長が行った。「武委員長不在の定期大会となった。今回26名が逮捕されたが、7人が処分保留で釈放、3人が保釈された。今回の不当逮捕では、完黙で闘っている。大阪広域協組を乗っ取った4人組は、差別排外主義者グループや右翼を取り込み、関生支部潰しに奔走している。警察権力やこいつらに我々関生は絶対に負けない。組合潰しの代償は大きいことを思い知らせてやる」と元気に挨拶をされ、武委員長メッセージを紹介された。
 今回の関西地区生コン支部第54回定期大会に参加をして、この弾圧に怯むどころか、意気軒昂として関生魂にあふれ一糸乱れぬ強靱な団結力を感じた。そして、何よりも大会の代議員の多くが若い労働者なのに感動した。11・4労働者総決起集会を成功させ、改憲阻止と関生弾圧粉砕を一体で共に闘う決意を新たにした。闘う労働組合を甦らせていこう!労働者の新しい社会を作っていこう!共に闘おう!

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台湾富士ゼロックス労働組合の無期限ストに連帯する!

 台湾の富士ゼロックス労働組合400名が無期限のストライキに突入した。
 富士フイルムHD古森重隆会長兼CEOはJR東海の葛西とともに「四季の会」を作って、早くから安倍晋三を支えてきた人物だ。古森は液晶用フイルムに代表される高機能材料や、子会社の富士ゼロックスが手掛ける複合機などのドキュメント、後に医薬品や化粧品にまで業容が拡大したメディカル・サイエンスなど、6つの事業分野を新たな成長の核に据えた。富士ゼロックスは米ゼロックスとの合弁会社であったが、ゼロックスの株を取得して今年から経営を一本化、商標も統一した。AGC旭硝子と同様にグローバル展開で、業界支配を確立しようとしている。
 その富士ゼロックスが、まず打ち出したのが、世界で4万7千人の従業員のうち1万人の人員削減、年間で約500億円のコスト削減である。1万人の過半は「海外従業員」になると言われている。
 台湾富士ゼロックス労働組合は言う。
 『台湾富士ゼロックスは黒字を上げているのにも関わらず、300名、つまり全社員の30パーセントのリストラを‘配分’された。その後、会社側は大量の社員の勤務評定を大幅に過低評価した。社員は今不安の毎日を過ごしている。今回のリストラ計画について、会社側は今まで一度も台湾富士ゼロックス労働組合と交渉したことがない。日本の親会社の命令一つで、台湾の労働者は犠牲をしいられなければならないのか?…日本の資本家は植民地の考えで台湾の労働者を対しているのか?』
 『活路を求めるために、我々はただ自分の仕事場で革命を起こすしかない。…台湾各地にある組合員、団結しよう。私たちは遠くにある日本の財閥に運命を左右されることを拒否し、自分の未来を掌握しよう。対等交渉をしろ!日本資本は植民地扱いをやめろ!日本の同志たちにも呼びかける!労働者には国境はないだ!私たち台湾人労働者のストライキに支持を送ってください!』

合同一般労働組合全国協議会は以下の連帯メッセージを送付した。ともに闘おう

台湾の富士ゼロックス労働組合のみなさん!
 みなさんのすばらしいストライキに、日本の合同一般労働組合全国協議会から連帯のあいさつを送ります。
 みなさんの生きるためのギリギリの闘いは労働者の希望です。資本の利潤のためには、労働者を低賃金の奴隷にし、使い捨てにして、労働組合と団結を破壊するやり方。とりわけ日本の大企業が「グローバル展開」と称して世界で進めるこのやり方を、私たち日本の労働者も自分たちの問題として、ともに闘う必要があります。
 「労働者に国境はない」。みなさんの連帯の呼びかけに感謝します。全世界の労働者階級の利害をかけて闘う労働組合を、日本から大きく作り出していく決意とともに、日本でも富士ゼロックス本社の悪行を許さない取組を進めます。ともに闘いましょう!
 2018年10月27日
 日本国・合同一般労働組合全国協議会

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 台湾富士ゼロックスの組合員が10月23日を期し無期限ストライキに突入した!

 日系企業富士フィルムは今年(2018年)1月にオフィス事務機を専門的に運営するアメリカゼロックスを買収するとともに、全世界で約8500名の社員をリストラという消息が出た。台湾の富士フィルム労働組合によれば、台湾子会社は今回の業務合併により2020年までに全社員975名の中に約30%に当たる300人を解雇するということになる。実際に、年初のリストラ消息が出てから、既に50人あまり会社側に呼び出され、自動離職法案を受けた。今でも多数の中高齢の社員は解雇リスクに露出している。そこで、労働組合は会社側と交渉して労働権利を確保しようとした。台湾富士ゼロックス労働組合の組合長によれば、労資双方は2017年6月から団体協約による交渉をし始めたが、そのとき主に台湾北部五股と龜山に位置する富士ゼロックス工場移転の問題について交渉した。だが、1年経っても、何の進展もない。それだけではなく、会社側は密かに社員に工場移転同意書に署名し、労働組合と協力しないように要求した。これを見るだけでも、会社側は労働組合と交渉する誠意は全くないことが分かる。しかも、会社側はその後労働部に不当労働行為裁決を申請した。今年7月、台湾富士ゼロックス労働組合は会員大会を開き、長引いて進捗のない交渉過程に終止符を打つことに合意した。それと共に、公文書を会社側に出す傍らに、ストライキ計画を具体化しようと乗り出した。 台湾富士ゼロックス労働組合によると、会社は明らかに台湾不当労働行為裁決法(勞資爭議處理法)第8条「労資争議は調停、仲裁、または裁決する間、労働者側は労資争議事件を理由にストライキ、または他の争議行為を起こしてはならない」を利用し組合がストライキすることを阻止しようとする。労働組合は会社が社員を不当解雇する意志があること、労働部に不当労働裁決を申請したことに抗議するため、今月8日からストライキ投票を起こした。22日夜投票結果が発表され、全体労働組合員407人の中に、投票人数は377人、318人ストライキに同意し、58人不同意、1人無効票だった。つまり、同意票は全体組合員の78%を占め、半数同意を超えたので、合法なストライキ権を勝ち取った。すぐさまに、台北ヘッドクオーター、そして台北三重、台中、高雄3か所にある倉庫は一斉にピケットラインを設置した。10月23日午前、労働組合は記者会見を開き、正式にストライキを公表すると共に、会社側に社員の労働権について、労働組合と交渉するように呼びかけた。組合長鄭炎によると、会社は今年1月に年齢、賃金などを基準にシニア社員を中心にリストラを進めるとともに、社員に現法律で定めるものよりいい条件で自発退職法案を出した。けれど、その法案たちは労働基準法の基準を満たされたものだけだった。その後、会社はまた前言を取り消し、今まで一度もリストラを言及したことがないと言った。しかし、このリストラは台湾を含め13個のアジア太平洋支社で執行するように上級は命令を出した。なのに、会社側は沈黙を固守し続けた。組合長鄭炎によるとまた、今年だけでも台湾富士ゼロックスは労働基準法違反として23回も処罰され、その数は台湾での企業ナンバー3だ。具体的に、残業時間は法定時間を上回り、残業代未支払いなどだった。今回ストの最も重要な要求は会社側と交渉することにより組合員の働く権利を確保するシステムを構築することだそうだ。将来組合員を解雇する場合、事前に労働組合の許可を得なければならない。

台湾富士ゼロックス労働組合ストライキ声明書

 使い捨てと見なされるのを拒否する!団結闘争が唯一の道
 我々は台湾富士ゼロックスの社員だ。12年前(2006年)日本富士フィルムは台湾の中信グループ(CTBC Financial Holding Co)傘下の台湾富士ゼロックスを買収した。そのとき従業員の権利に損はないと宣伝したが、ただ2年経ったところでリストラを敢行した。多数の社員は事務所に呼ばれサインして会社を出ていけと命令されたり、派遣職に転落するようになった。中年失業は本当に労働者に起こる最悪の悪夢だ。その後労働組合を立ち上げたが事態を挽回するのにはもう手遅れだ。そのとき立ち去った同僚の様子はいまも我々の心に深く残った。そして、我々はもう一度同じ場面に迫られようとしている。
 我々は営業、技術、そして庶務という3大業種でなりたっている。仕事をする時背広を着る。ヘッドクオーターは台北の繁華街のビルで子会社も高雄の時代富豪というビルにある。我々は社会でいうホワイトカラー労働者で、オフィスで反抗心がないという話をよく聞く社員だ。我々の専門は事務所で書類処理に関するサービスだ。我々は一所懸命に働いている。営業マンはクライアントを取るのに必死だ。だが、業績が悪くなるとほかの業務に移動するよう命令され、適応に支障が生じた場合、不適任で辞退を迫る。庶務社員は命を削って深夜まで残業をした。ところが、上司はそれを残業として認めなかったせいで過労は闇に埋もれた。技術社員、つまりエンジニアの運命は24時間お客のために待機することだ。そのせいで、多数の同僚は機械を修理し続けたところ脳梗塞になった。しかし、産業災害認定においてもわざと人を困らせた。富士ゼロックスはエコなどの事業を通し社会企業の賞を数々受賞した。だが、見た目きれいな商標の裏側に労働基準法を繰り返し違反し、その頻度は台湾で指折りのブラック企業だ。
 皮肉にも、我々は無数の会社に効率と専門をもたらしたが、今は消耗品として捨てられる岐路に立たされている。(中略)
その後、会社側は大量の社員の勤務評定を大幅に過低評価し、B-と評した。社員は今不安の毎日を過ごしている。今回のリストラ計画について、会社側は今まで一度も台湾富士ゼロックス労働組合と交渉したことがない。日本の親会社の命令一つで、台湾の労働者は犠牲をしいられなければならないのか?日本と台湾は外交において友好な関係にある。けれど、日本の資本家は植民地の考えで台湾の労働者を対しているのか?
 活路を求めるために、我々はただ自分の仕事場で革命を起こすしかない。93%の投票率、組合員全体の78%がストライキに賛成した。我々は共同でこの難しい決断をした。親愛なるお客様、私たちの立場をわかってください。我々が成功し、本当に良質なサービスを提供できるように願う。台湾各地にある組合員、団結しよう。私たちは遠くにある日本の財閥に運命を左右されることを拒否し、自分の未来を掌握しよう。対等交渉をしろ!日本資本は植民地扱いをやめろ!日本の同志たちにも呼びかける!労働者には国境はない!私たち台湾人労働者のストライキに支持を送ってください!

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11・4に向かって全国で大街宣!

合同・一般労働組合全国協議会事務局長 小泉義秀

 11・4の一週間前の日曜日、全国各地で大街宣が行われ、街頭・職場で改憲をめぐる議論と11・4に向けた組織化の闘いが繰り広げられた。 
 東京新宿駅西口では、東京の統一街宣として13~15時の時間帯に西部ユニオンを先頭に「安倍を監獄へ」の宣伝カーを西口広場につけて街宣を行った。
 西口に我々が登場すると右翼担当の新宿署の刑事が「これからここには右翼が街宣車を連ねて来るので街宣をやめてくれないか」と言ってくる。「そんなことはできない」と西部ユニオンの仲間が撥ねつけて街宣が開始される。
 街宣の準備をはじめた段階で数人の人が寄ってきてビラを受け取り、署名をしてチケットを購入する。街宣準備を横で見ていて一緒に街宣をするのだろうかと思った人は都高教の元執行部の人で、すぐにチケットを購入したという。
 このままの流れで「いつもと違う街宣になるか?」と思ったが、そう簡単には行かず、新宿の人の流れの多さに抗しながら悪戦苦闘の街宣が行われる。20名弱で2時間展開をして改憲阻止署名が79筆、チケット販売は21枚である。
 13時30分位に右翼の街宣車2台が西部の車の反対側につけて街宣をはじめるが、我々の宣伝カーの声をかき消すほどの音量でもなく、ぼそぼそと無内容で迫力のないアジテーションを行い、1時間もしないで退散した。
 耳をそばだてて聞いていたわけではないので何を軸に話していたかはよく分からない。しかし、原発推進発言は許せない。原発推進論の中身は「電気を使っているんだから原発に反対するのはおかしい」という論理だ。資本の論理に完全屈服したあまりに度し難い。「日本の国土を放射能で汚染されるは許せない」くらいの論理は右翼でもあり得そうだが、資本から金をもらっている右翼としての節操もないらしい。
 街宣で感じた特徴は「うるさい」「ふざけるな」とか少し絡んでくる右翼っぽいのが数名。しかし、「安倍は許せない!」と怒って署名してくれる人の方が圧倒的だ。しかし、11月4日は「行ってみたいけど日曜日は仕事なの。休みは水曜日だけ」と仕事中に署名をしてくれた女性労働者や「夫の介護!」という高齢の女性など。年金問題で声をかけてきた夫婦もいた。「これで消費税が上がったらどうなるのよ!」と安倍に対する怒りの深さが伝わってくる。
 東部は16時~18時まで亀有街宣なので中央線(新宿―お茶の水)-千代田線―亀有経由で向かうと、御茶ノ水の聖橋口で中・南部が街宣の準備をしていた。亀有街宣は7~8名のメンバーだが、署名56筆、チケット13枚が売れた。
 特筆すべきは赤旗の記者が署名に応じて「誰か様子を見にいくと思う」などと述べてたということだ。逆に共産党支持者が戦争を容認する発言をして論争になったという。共産党が崩れているのが感じられる。改憲・戦争情勢の中で分岐が生まれてきている。