UTLAストライキ勝利報告⑤

UTLA

全米に広がるストライキの波(続報)

■UTLAに引き続き、学区を挙げてストライキで闘うのはオークランド教組(OEA)

「もはやこれまでです。学区との交渉では何も成果が生まれなかった。私たちはもう我慢の限界です」と、オークランド教組の委員長キース・ブラウンは16日の記者会見で語り、2月21日の木曜日にストライキに突入すると発表しました。
オークランド教組の協約要求は、UTLAが掲げてきたものと同じように、クラス人数の削減、看護士やカウンセラーなど専門職教師を増やす、給与アップなどですが、今回のストライキで掲げる項目には、「学校閉鎖の中止」というものが加わりました。
オークランドの教育委員会は1月28日に、「5年以内に86校の公立学校のうちの24校を閉鎖する」という決議を圧倒的多数(6対1)で可決しました。その手始めに、中学校のルーツ・インターナショナル・アカデミーを今学期末(2019年6月)で閉鎖すると発表したのです。学区の生徒の87%がブラックとラテン系の子供たちという状況の中で、この学校に通う95%が有色人種であり、カリフォルニア州が貧困レベルかそれ以下と規定する家庭の子供たちです。
オークランドは、学校の民営化が最も進んでいるカリフォルニア州の中でも、チャータースクールに通う生徒の比率がいちばん高いところです。すでに44校のチャータースクールがあり、総生徒数の1/4がチャータースクールに通っています。オークランド統一学区は、公立学校を閉鎖してさらにチャータースクールを増やしていこうとしているのです。
「オークランドの教師たちは、オークランドでは生活できない給与しかもらっていません。毎年、5人に1人が教職を離れていきます」と、小学校教師のロゼンダ・トーマスは話す。「オークランドの教育労働者は、アラメダ郡の公務員の中で最低。警察官の給与レベルにまで引き上げてほしい。だから、ストライキで満額の回答を期待している。ほんの少しの値上げでは妥結できない。」
オークランドの全校挙げてのストライキが現実となった今、学区は非常勤の講師を雇って学校を平常通り開き、市内の15のリクレーション・センターを「ソリダリティー・スクール」として開放する計画です。しかし、オークランドの公立学校に通う生徒の保護者たちは、教師のストライキに自分たちも参加するつもりだと語っています。


(写真 「私たちは、オークランドの公教育を命を懸けて守る闘いを勝ちとります」と、2月21日にストライキに突入する宣言です)

(写真 オークランドの集会で、「solidarity Forever」のプラカードを掲げる坊や)

■コロラド州デンバーの教職員協会(DCTA)は、2月11日(月)にスト突入

コロラド州デンバーの教員組合デンバー教職員協会(DCTA)は、2月11日の月曜日にストライキに突入しました。早朝7時に各自の学校の前でピケットラインに立ち、午後2時に雪の積もる市庁舎の前で抗議集会を行いました。

協約交渉は翌12日から再開され、14日夜中も続行されて、ようやく明け方に暫定合意に学区、組合の双方がサインしました。3日間続いたデンバーのストライキは終結しました。
UTLAは、デンバーのストライキ勝利に次のようなコメントを発表しています。
「デンバーの教師のみなさん、おめでとうございます! 私たちは、ストライキに立てば必ず勝利します! デンバーの教育労働者のみなさんは、ストライキを大成功させましたね。みなさんの勝ちとった協約合意は、生徒たちにはすばらしいチャンスをもたらし、そして公立学校を安定したものにしする、歴史的な勝利です。」

(写真 14日のバレンタインデーを前に学区に向けて「私たちに愛を示して」と明るくデモ行進するデンバーの教育労働者たち)

■シカゴ4つのチャータースクール教師、(CICS)の経営側と暫定合意、ストライキを集結

9日間のストライキを貫徹したシカゴの4つのチャータースクールの教師たちは、18日にシカゴ・インターナショナル・チャータースクールズ(CICS)の経営側と暫定合意に達し、ストライキを集結しました。8%の給与アップとクラス人数削減(28人目標にまずは30人を限度とする)を勝ちとりました。また、カウンセラーやソーシャル・ワーカーも増やす確約も得ることができたそうです。


(写真 CISCが入っているビルの中でCivil Disobedience(市民的不服従=非暴力的手段によって政府や法律に抵抗すること)を展開するシカゴ・インターナショナル・チャータースクールズの教育労働者たち【2月13日】)

■1年前の大ストで全米に衝撃を与えたウェストバージニアの教育労働者、19日(水)再びスト突入と、前日18日夜に宣言

1年前に全州挙げての大ストライキを行って、全米に大きな衝撃を与えたウェストバージニアの教育労働者が、19日水曜日に再びストライキに突入すると、前日18日の夜に宣言しました。州議会で共和党が強行採決しようとしている、民営化を推進し労働組合を解体する目的の法案に反対するためのストライキです。
「共和党は、労働組合を解体し、公教育を破壊しようとしています。ストライキは、私たちに残された最後の手段です」と、ミンゴ郡教育協会のブランドン・ウルフォード委員長は語っています。(K)