旭硝子解雇者たちの闘いレポート

事務局

「韓国・大邱地方紙『毎日新聞』コラム」を翻訳紹介します。

http://news.imaeil.com/InnerColumn/2019022114504236929 (大邱地方紙『毎日新聞』コラム2019/02/21)

<靑羅の丘>旭硝子と検察 ハンユンジョ社会部次長

「旭勝利海苔【아사히이김】 」「連帯で力が出る海苔【연대로힘생김】」を聞いたことがありますか? 突然メールで解雇通告を受け、3年8カ月を闘って来たAGCファインテクノ韓国株式会社(以下、旭硝子)解雇者たちは、生計維持のためSNSなどを通じて海苔を売り、後援資金を集め、かろうじて闘争を続けて来た。それが’아시히이 ‘김(海苔)’だ。
彼らがついに大きな正念場だった検察の‘起訴’を引き出し、一つの‘勝利(이김)を勝ち取った。検察は去る15日、事件を担当してから1年5カ月ぶりに元請け会社の旭硝子と人員を供給した下請け会社、そして2つの会社社長を’派遣勤労者など保護に関する法律違反‘容疑で起訴した。
解雇者たちが、路上で真冬の寒さを越したのは4回だ。その長い期間、弱者の側から不法を処罰しなければならない立場に立つ検察は、袖手(しゅうしゅ)傍観していた責任を後回しにするのに汲々とした。なぜこれ程までに起訴を引き延ばしたのか、いろいろたどって見ても「答えるのが難しい」「口にさえ出すな」というだけだった。
当初大邱雇用労働庁亀尾(クミ)市庁は、解雇者たちの告発により違法な点を丁寧に調査した後、‘起訴意見’として検察に送致した。解雇者全員を直接雇用することと、過料17億8千万ウォン支給することを決定したことが2017年8月のことだ。
しかし事件を引き継いだ検察は、3か月ぶりに不起訴処分を下した。以後、解雇者たちが控訴し、昨年5月大邱高等検察庁が再捜査命令を出すと、今度は捜査を完了しても起訴の有無の結論を出さないまま時間を引き延ばした。結局大検察庁捜査審議委員会を通して‘起訴意見’を受け取ると9カ月ぶりにようやく起訴した。旭硝子側の法律代理人は‘法律王’と呼ばれる‘キム&チャン’だった。
チャホノ金属労組亀尾支部旭硝子支会長は、「当時勤労調査官5千ページに達する書類を検察に渡した。そこには、調査官が直接書いた100ページを超える分量の内容も一緒に含まれていた」と話した。それくらい会社側の不法を示す証拠が満ち溢れていたという解雇者側の主張だ。
検察が事件を引き延ばす間、解雇労働者たちは非常に苦しい状況だった。3年8カ月間生業に就くこともできず、闘って来た彼らの生活はひどく崩れてしまった。解雇者178名中、大多数が新たな仕事を見つけて離れ、現在23名が残り闘っている。

 彼らの罪(?)は労組を結成したことだった

チャ支会長は「労組結成後1カ月くらい過ぎたある日、旭硝子側から下請け会社職員だけに‘明日は一日休め’と言った後、その休日にメールで解雇を通告した。会社に駆け付けたが、旭硝子前では100名に及ぶ民間会社の職員が門を固く締めていた」と話した。未だに23名は会社の中に自分たちの荷物がそのまま残っている。
検察は‘正義’を具現すべきという国家の命を受けた者たちだ。
しかし現実の検察は、力のある者、カネを持つ者の側に立つことが大半だ。ともすると検察をめぐる不正が発覚し、国民から根深い不信を受ける理由もここにある。
今回の事案もまた、検察がここまで時間を引き延ばした理由について疑いを拭い去ることはできない。国民は、言葉だけで叫ぶ‘検察改革’ではなく、偏ることなく冷厳な判断を下す検察を望んでいる。判断を下すのが困難な時は、‘果たして誰のために検察が存在するのか’という根源的な問いから出発して見ることだ。

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「心にぴったり来るコラム。『毎日新聞』というのだが、何回か軽く電話で話したが、こういうコラムを書くとは思わなかった」(チャホノ氏フェイスブックより)

(翻訳 O)