UTLAストライキ勝利報告⑧

UTLA

UTLAの大勝利に続く教育労働者のストライキの波

■サンレモン教員労組も協約交渉で暫定合意に達する

3月1日、UTLAに続いてストライキに勝利したオークランドから約40kmのところに位置するサンレモン・ヴァレー統一学区の教員組合(SRVEAサンレモン・ヴァレー教員協会)は、1695名の組合員が全員スト権投票に参加して、98%の賛成票を獲得し、学区との協約交渉が合意に達しなければストライキに突入すると発表しました。

翌週、組合は学区とマラソン・ネゴシエーション(長丁場の交渉)を続け、8日金曜日の夕方、暫定合意に達しましたが、11日月曜日に組合員に周知され、12日から14日にかけて承認の可否投票が行われる予定です。暫定合意が承認されれば、サンレモン教組は、ストライキを回避することになります。

暫定合意の内容は、給与の4%アップ、クラス人数の上限を設ける、カウンセラーや看護士、図書館司書などの専門職スタッフを増やすなどです。

■次の教員ストライキはテネシー州?

テネシー州では、公立学校の生徒1人当たりへの出費が全米でずっと最低ラインであり、教師の賃金は著しく低く、その上教育上の決定権も奪われて久しい状況にあります。経験豊かな教師は年々教職を離れていき、現在では5人に1人が新任の教師だと言われています。また、子供たちはテスト漬けにされて、クラスの人数は増え続けて40人近くになっています。

新たに選任された州知事のビル・リーは、公立学校の民営化をあからさまに狙っており、チャータースクールにはこれまでに倍する資金を出すという州の予算を公表し、「スクール・チョイス」を推進するため、2500万ドルをバウチャー制度(私学の学費に充てるクーポンの配布)に支出するための州議会決定を進めています。

こういう状況の中で、テネシー州の統一労働組合Tennessee Education Association(テネシー教育協会)が設立されました。しかし、リーダーたちはぶつかり合うことは避けたいと、敵対的になって政治的な報復を受けるのを恐れ、おとなしく身を潜めて、少しずつでも良くなればと、あまり積極的なキャンペーンはやってきませんでした。

これではだめだと、ランク&ファイルの教育労働者たちが『TNティーチャーズ・ユナイテッド』を立ち上げ、「私たちもレッド・フォー・エディケーション運動に加わり、職場とコミュニティーで組織し、団結した行動を行うことで勝利できると確信しています。ウェストバージニア、アリゾナ、ロサンゼルス、ノース・カロライナ、オクラホマ、ケンタッキー、コロラド、シカゴの教師たちと同じように、生徒たちにふさわしい学校づくりのために闘う心構えでいます」と宣言しています。

UTLAは、「教育労働者の次のストライキはテネシーになりそうだ。ストライキの波を広げ続けて、私たちの公立学校、その生徒たち、そして私たちのコミュニティーを守ろう!」と、呼びかけています。
(K)